ヤーミン・チーパオ の シルクロード 

  会社辞めた組夫婦のユーラシア横断滞在記

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6/17:伊寧(イーニン)
宿の近くの旅社でサリム湖へのツアーを申し込んだ。ツアーといってもタクシーをチャーターして2人だけで行く。いつも通りである。
 
途中、目が眩むようなラベンダー畑があった。紫一色。まわりの向日葵やトウモロコシの濃い緑が、いっそう紫を浮き立たせていた。車を止め、降りた瞬間、爽やかで濃い香りに包まれた。運ちゃんは女の人で、このラベンダーを摘んで小さな花束にし、車の中に飾った。芳香剤の香りとは違う、優しい香りを乗せて、再び出発した。
 
サリム湖は市内から120Kmほどの距離で、車で2時間ぐらいだ。サリム湖に行くまでに何百頭もの羊の群を追い越した。奴等は車道を歩いている。車がきても焦る様子が全くない。それよりも群から離れることの方が一大事のようだ。群の中に行きたい行きたい、のである。しかし、途中でトラックに轢かれて死んでいる羊を一頭見た。羊の前にトラックを止め、運転手と飼い主が話し合うのだろう。遊牧民にとって羊一頭の価値は大きいだろうなぁ。
 
この一帯は、蜂蜜や花蜜の名産地らしく、道端にその店が軒を並べている。透明の瓶に入れていて、赤や黄色やオレンジの蜜が太陽の光でキラキラ輝いてとてもきれいだった。買うつもりはないが写真を撮るために車をとめた。その店には4歳の男の子がいて洗濯の手伝いをしていた。4歳で洗濯、えらいなぁ。感心感心。カメラを向けると、恥ずかしそうにして逃げ出してしまった。しばらく遊ぶことにした。すっかりうちとけて、いい笑顔で写真を撮らせてくれた。別れ際はとても寂しそうな顔をしていた。『いきなり現れて、日本人なんて言って、すごくワクワクさせといて、そんですぐいなくなるなんてずるいやい!』って感じやろうな。ごめんな。
 
さて、山を登って登ってしてると、急に目の前にサリム湖が現れた。山と草原に囲まれて、羊や牛が湖畔でのどかに草を食べてる。湖は透明度が非常に高く、湖底の小石がよく見える。
ここで、こっちものんびり羊の観察をすることにした。どうやら羊は草を食べてる時は夢中になりすぎて、母と子が逸れるようだ。しかし、そんな親子は鳴いて呼び合って、お互いを見つけだす。まず子供が鳴き声のする方へじわじわ近づいていく。ある距離まで近づくと、はっきりと親を確信するようで、猛烈な勢いで走りだす。『えぇー、おまえ、そんなスピードで走れんねや。』と思わせるようなダッシュだ。そして母親のところに着くや否や、母親の下に潜り込み乳を下からド突き上げる。何度も何度もド突き上げる。母親の後ろ足は両足とも宙に浮いている。ごくたまに間違えて他の母親の所にダッシュしている子羊もいる。そんな時、別の母親は冷たく引き離すのだ。子羊はダッシュ損やし、しょんぼりしてる。ある子羊が目の前で、ンメェ~、メヘェェ、と鳴いていたので、しゃがんで鳴き真似をしてみた。するとどうだろう。10歩ほど近づいてきた。お、これはいける。そう思ったが、やはり、『こいつは違う、あやしい。』とわかったらしい。そりゃそうだ。こんな観察をしている間に、雷まじりの豪雨となり、羊達は人や馬に追われて、メェメェ言いながら柵の中に入って行った。
 
山を降りると雨は降ってなかった。
道路沿いに並んだ50軒ほどの飲食店の1つで遅い昼食をとった。台所が外に出ているので、料理するのが全部みえて、いい。料理を作るのは、笑顔がかわいいお母さんだ。カメラを向けると恥ずかしくて、手で顔を隠す。料理もストップする。なので一枚だけ撮ってやめといた。そのお母さんには、中1の娘がいた。その子と、その友達が、こちらにとても興味があるらしく、なにやらコソコソ話している。すると突然、流暢な英語で話しかけてきた。あまりに発音がいいので、びっくりした。少し話した後、何歳に見えるか聞いてみた。娘は、25歳といい、友達は、31歳といった。もうすぐ28歳やから、2人の平均をとれば合っている。27だよ、と言うと、なんでもハキハキ言う友達は、「へぇ、見た目より若いね」と失礼なことを言いやがった。
お互い、ぼーっとした後、突然、娘がこんな質問をしてきた。
「What do you want to be?」ドキッ!!!無職の俺になんて鋭い質問だ!すぐに返事ができず、本気で困った。Nice Papa というととりあえず納得してくれたようだ。ふたりは共に先生になりたいらしい。
 
今日は、するどい質問をしてくる純粋な子供たちに会って、うれしかったし、考えさせられた。
さて、この旅が終わったら何をしてるやろうな。ゆっくり考えよっと。
 
[Photo062]ラグ面と辛味噌あんかけ面
2005/06/15;克拉瑪依(カラマイ)
どこの店もだいたい生のニンニクを置いてる。最初は使い方が分からへんかったけど、ただ剥いて料理と一緒に食べる。一度やってもうたら、もうダメ。ニンニクなしでは面が食べられへん。口が臭くたって、気にしない。ここは中国だもの。
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[Photo063]お疲れ様です
2005/06/15;克拉瑪依(カラマイ)
克拉瑪依(カラマイ)から伊寧(イーニン)に行く途中、運転手の粋なはからいでバスはとまった。お日様、今日も、ご苦労さんでした。
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[Photo064]炭酸ハチミツドリンク
2005/06/16;伊寧(イーニン)
ビールと思って指差した写真のドリンクは、蜂蜜を炭酸で割ったものやった。アルコール禁止のイスラムならではの飲み物。でもこれがすんごいうまかった。
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[Photo065]伊犁河
2005/06/16;伊寧(イーニン)
流れの速い河で、大人も子供も泳いでいた。というか、流されていた。
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[Photo066]ラベンダーだ
2005/06/17;伊寧(イーニン)
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[Photo067]羊羊羊
2005/06/17;伊寧(イーニン)
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[Photo068]おしっこしてるの
2005/06/17;伊寧(イーニン)
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[Photo069]蜂蜜、花蜜、なんかの蜜
2005/06/17;伊寧(イーニン)
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[Photo070]シシカバブ
2005/06/17;伊寧(イーニン)
シシカバブ(羊肉の串焼き)とビールは最強の組み合わせ!
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コメント

『シシカバブ 食べにおいでよ トルコまで』
『トルコまで 食べにおいでよ シシカバブ』
どっちがええかな?ピート
年末、うちらトルコにいてますよ。

  • 2005/06/25(土) 20:22:14 |
  • URL |
  • ヤーミン #-
  • [編集]

おもひでのシシカバブ

シシカバブといえば、昔友達と池袋のトルコ料理屋で結構な額のコース料理を頼み、メインデッスなシシカバブをルンルン気分で串から外したら、勢いあまって床にすっ飛んでいった悲しい想い出があります。

水を入れると透明から白に変る謎の酒を飲みまくってベロベロに酔ったなぁ。。。

そんな悲しい思い出だけどシシカバブおいしいよね!

  • 2005/06/22(水) 20:45:33 |
  • URL |
  • Pと #leSY.1UU
  • [編集]

歌い過ぎで潰れたノドを慰めるべく、昨日、オリジナルドリンクを飲みました。トルファン赤ワインを買って、コップに入れて湯銭したところに、イーニンの蜂蜜をとろぉん。うまい!!!甘い酒が好きな俺にはぴったり。
※歌い過ぎはウソです。
さて、みんなこの「What do you ...」にはドキドキしたようやな。ま、楽しく生きていければ幸せやと思います。
 
>なおひこ
うれしぃこと書いてくれるねぇ。引き続き執筆がんばるよ。
無責任と分かっていながら言わしてもらうと、直彦のこの質問の答えは、「世界中の人が飲んでくれるような『なお茶』をつくりたい!」でしょ。
>なおちゃん
ちょっと辛めのカップラーメンとにんにく、金曜の夜にこっそりやってみて。口が臭くても黙っといてあげる。うまいよ。でも、きっとやめれへんようになるから、それなりの覚悟は必要やで、なおちゃん。日本やし。
>まっつん
おうよ、まっつん。でっかくなるべく食べまくってる。
俺も伊寧にきて、「シルクロードに戻ってきたなぁ」と感じたわ。

またたぶらかしているな・・・

と思ったら今度は羊ですか、子羊ですか!
とま、冗談はさておき伊寧のレストラン(?)、
めっちゃ雰囲気出てるね、登場人物たちがシルクロードっぽいぞ。
そしてその質問ですが僕もドキがムネムネですよ。
くーっ、そんな自分が悲しいわい。
にしてもこの旅が終ったら、何をしているかに関らず、
ヤーミン・チーパオ夫妻は壱回りも弐回りもでかくなってるだろうぜ・・・

  • 2005/06/22(水) 17:28:02 |
  • URL |
  • まっつん@12期 #SFo5/nok
  • [編集]

にんにくにくにく

たっちゃん しほちゃん

こんにちは、
麺と生のニンニクって合うの?
興味深深。
あとね、蜂蜜がすっごいおいしそう。
きっとラベンダーやらなんやらの鉢蜜なんだろうね。

あ、たっちゃん。私も「砂の海」読んだよ。
めちゃめちゃ表紙がまこっちゃんだよね、思わずブックカバーかけてもらったもん。

ではまたね~。東京は梅雨ですよ~。

俺もドキッ

しばらく読んでなかったので、一気読みしました。たつみの文章が楽しい。はまる。ローマ字読みだから、読んでる自分も頭の中がちょっとカタコトで旅気分になる。活字と写真だけでも楽しそうなのに、においとか風とか音とか加わったらそら刺激的やろなー。
「What do you want to be?」ねー。俺もドキッとした。職にはついてるが、この質問には答えれないや。
たつみ&しほちゃん、引き続き、健康で良いたびを。

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