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ヤーミン・チーパオ の シルクロード 

  会社辞めた組夫婦のユーラシア横断滞在記

『ラマダンってどうなん?俺らなんも食べれないの?飲めないの?みんなお腹すかせてイライラしたりしちゃわない?あ~もう、どうしましょ?』
食べることの大好きなヤーミン・チーパオはラマダン前からソワソワソワソワ。
 
ガイドブックいわく
『ラマダン(断食月間)に入れば日中はレストラン等は一切閉まってしまう。旅行者といえども、人前で食べることは避けなければならない。食べるのであれば前日の夜に買っておいて、ホテルの部屋でこっそり食べるべし!』
 
『ほぅなるほど。前日に買い込みかぁ。よしよし、飢え死にすることはなさそうだ。』
 
こんなラマダン対策をイランに入る前から考えていたのだ。
 
※注:ラマダン(断食月間)について
『ラマダン、一ヶ月、飲まず食わず!うぉーなんて過酷なんだ。ムリムリ。死んじゃうよ。あっちの人は辛抱強いなぁ。』かつて、ヤーミン少年はそのように思ってました。同じように思ってた人いませんか?
しかし、本当のラマダンは日中(約5:00~18:00)飲まず食わずで、夜は盛大に食べます。それを1ヶ月続けるのです。

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「明日からラマダンのはずやのに、なんの気配もあらへんなぁ。ちがうんやろか?」10月4日、志保とふたりでそんな疑問を抱いていた。宿の人に聞いてみた。
「明日からラマダン?」
「うん、そうやで。明日の5時スタート!」
スタートって、おいっ!あまりにも気軽な返事に拍子抜けしてしまった。もっと厳粛に、例えばこんな風に。
「明日から、我々は神に少しでも近づくべく、一ヶ月間、断食を行います。」とかなんとか。
 
まぁそれはいいとして、明日からラマダンであることは確かなようだ。
「チーパオ!買い込みに行くぞ!」
バナナ、オレンジ、ジュース、カップケーキ、クッキー、ホットドッグ、ハンバーガーなどなど。
そんなに食えねーよ ってぐらい買い込んだ。食いしん坊 万歳!
 
一方、ラマダンに入ったイランはどうか?
 
☆ヤーミンは見た!
暑い暑いペルセポリスでのこと。
一緒にツアーに参加したイラン人の女の子が、かばんから水を出した。
そして、飲んだー!
 
☆ヤーミンは見た!
映画館でのこと。
映画をみてた男の人がポテチの袋を開けた。
そして、食べたー!
 
☆チーパオは見た!
バザールのお土産屋さんでのこと。
店の電気が消えて、闇の配達人がお弁当を届けに来た。従業員がカウンターの奥の床に座って、こっそりすばやく、お弁当を
食べたー!
 
☆ヤーミンは見た!
昼飯時の街中でのこと。
なぜかホットドッグ屋が開いてるー!
そして、イラン人が殺到してるー!
みんな5個6個テイクアウトしてるー!
中には道端でこっそりホットドックを取り出して、
食べたー!
 
むむむむむむ、いったいどうなっているのだラマダンは。そんな軽いノリでいいのか!
異教徒ながら少々憤慨してしまったのだが、よく考えるとラマダンをしてない人がすごく目立つだけで、それはゴクゴク一部の人なのである。ラマダンしてる人は、ただ歩いてたり、仕事したり、車乗ったりしてる人なのだから、みててわかるはずがない。よしよし、そうだそうだ、やっぱりイランのラマダンはすごいのだ。一部の不良が「ラマダンなんてやんねーもんねー」と粋がってるだけ。こんなふうに、ひとりでラマダンに対して、へこんでは立ち直ってしてたわけである。
 
後に、ヤーミン・チーパオはラマダンをしない不良たちの謎について少し解明することができた。
エスファハンの街中で、日本語を話せるイラン人、ムハマドさんに会った。彼がラマダンの掟のいくつかを教えてくれたのだ。
 ・住んでいる街から25Km以上離れた街などに行く場合は、客人となるためラマダンをしなくてもいい。
 ・しかし、25Km以上離れた街でも10日以上滞在する場合は、11日目からラマダンをしなければならない。
 ・ただ自分に甘い人はラマダンをしない。
なるほど、不良たちの正体は、旅人または自分に甘い人か。他にもラマダンをしなくていい人についてコーランには細かく書かれているそうだ。
 
ラマダンについて多少の知識は得た。さらにラマダンを知るために一日だけやってみた。
話はそれるが、大学時代に心身ともに堕落、腐敗してた日々があった。昼過ぎに起きて大学にもいかず、腹が減っても何か買いに行くのも面倒臭い。冷蔵庫はもちろんカラ。頭の中もカラ。部屋の一部となって、テレビをただぼーっと眺めていた。あまりの空腹に耐えかねて、夜11時頃、部屋の一部から抜け出し、近くの吉野家へ。「大盛り、たまご、みそ汁」
・・・・・・
これはラマダンではない。
 
話はもどって一日だけだが、正しいラマダン。朝6時から夜6時まで。
じっとしてると大丈夫だが、動くと空腹や喉の渇きを感じる。力がでない。頭がぬれたアンパンマン状態。へにょへにょ。
夜6時、ラマダン終了。レストランで品なくがっついた。一口食べた瞬間、体中のありとあらゆるところから歓喜の雄叫びがあがった。
 
ラマダンをしてみて、もちろん一日だけでは悟りを開くには程遠いが、お腹いっぱい食べれることがどんなにすばらしいことかわかった。小さい時には祖母や親に言われてたことだが、大人になって、当たり前になってた。ここで、改めて食べれることに感謝。感謝。
 
でも、明日からはやんないもんねぇ。だって、食べたいんだもの。
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  • Author: 辰巳雅敏
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