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ヤーミン・チーパオ の シルクロード 

  会社辞めた組夫婦のユーラシア横断滞在記

タシケントのホテルの3階ロビーで日本人の女の人2人と地元の女の子1人と立ち話をしている時だった。3階から4階にあがる階段のところから少年とそのお父さんが手を振っている。どっかで見たことある。
ん~どこやったっけな?
え~と、と、と、と~?
せや!思い出した!バザールや!
昨日、バザールの食堂でご飯を食べてた時、少し離れた席にこの父子が座っていて、ずっとこっちを笑顔でみてた。たまに見ては父子で話をしてまた見てくる。えらい興味を持たれたもんだ。日本人がめずらしいんやなぁとその時は思って笑顔を返したらしてた。
そう、そして今階段から手を振っている父子がその父子だったのだ。バザールでのことを思い出し、友達気分。こっちも笑顔で手を振った。父子は笑顔で手を振りながらうれしそうに4階にあがっていった。
 
しばらくして少年がひとりで降りてきた。何かロシア語で言いながら手に持っている何かのパンフレットを指差している。
なんとなくやけど分かった。「名前を書いてくれ」と言っているらしい。つまりは「サイン」だ。
「ふむふむ。日本人に会った記念やな。よしよし、書いたる書いたる。」と気持ちよくペンを取り出した。
その時、一緒に立ち話をしてた地元の女の子(日本語ペラペラ)が少年にロシア語で「なんでこの人のサインが欲しいの?」と聞いてくれた。そして日本語で通訳してくれた。
「今みてる大好きな韓国ドラマに出てくる俳優に似てるから!」
もともとシャイな僕は、「オレでええの?オレ日本人やで?」とか何故かまじめに質問し、一気に赤面しながら、しかし赤面をまわりにさとられないように日本語ですばやく、そして丁寧に『辰巳雅敏』と書いた。少年はすんごいうれしそうに目を輝かせながら「スパシーバ!」と言って4階にあがっていった。昨日のバザールからずっとそんな想いでオレのことをみてたんやな。納得納得。
 
人生の中で子供にサインを頼まれるなんて後にも先にもこれっきりやろう。今思えば、サインをする上でいろいろ抜けているものがあった。少年の名前をまず聞くべきだったし、日付なんかも書くべきだった。あとメッセージ。「強くあれ!」とか「有言実行!」などなど。「志、天よりも高く!」なんか少年に対するメッセージらしくていいではないか。
まぁそんな余裕はこれっぽっちもなかったのだが…
 
とにかく人生初のこの経験は理由はどうあれうれしいものだった。
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  • Author: 辰巳雅敏
辰巳雅敏

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